伊藤科研PT 「コロナ禍における子どものメディア利用を考える」調査報告書

日本社会情報学会ワークショップ発表

コロナ禍における子どものメディア利用を考える

 臨時休校中の小学生メディア接触実態調査より

  本研究は科学研究費補助金による助成を受けています(課題番号 20H01672)

概要

コロナウイルス感染予防のため、2020年3月より全国の多くの学校が休校となり,子どもたちは突然登校できない事態となりました。この状況下で子どもたちの学習やメディア接触にどのような影響がでているのか,保護者はどのような懸念を持っているのか,その全体像を明らかにする必要があると考え,われわれは5月初めに小学生の子どもがいる保護者を対象としたweb調査を急遽実施しました。

その結果、休校期間中に子どもたちのメディア接触が確かに増えていること、多くの子どもたちが何らかのオンライン学習をしていること、長時間のオンライン学習は疲労度を増す可能性があること等が示され、一部はすでに報道されていますが、まだ十分に分析していない調査項目もあります。本ワークショップは、われわれが実施したweb調査の全体像を示すとともに、いくつかの追加的な視点を提示して、今後ますます進展することが予測される子どもたちのオンライン学習とメディア利用に関するリスクと注意点を示し、問題の共有を図るものです。

キーワード:子ども、メディア接触、オンライン学習、依存

司会・登壇

司会:大谷良光(青森大学)
「調査概要と本ワークショップの趣旨説明」

報告1:本間史祥(青森市中学校教諭,子どものネットリスク研究会)
「休校期間中のメディア接触増加の要因」

報告2:ウッド一美(NPOぐんま子どもセーフネット活動委員会)
「保護者のネット依存危機感と子どものメディア接触時間」

報告3:伊藤賢一(群馬大学)
「社会学的属性から見る子どものメディア利用の特徴」